三階建ての冷蔵庫搬入は無理ゲー?解決策と失敗しない業者選び

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3階建ての新居、楽しみな反面、冷蔵庫の搬入で頭を悩ませていませんか。

引越し当日や家電の配達時に「階段からは搬入できません」と業者に告げられ、途方に暮れてしまうケースが、実は少なくありません。

クレーン作業を提案されたものの、高額な費用や新築の家に傷がつかないかなど、不安は尽きないでしょう。

しかし、搬入が難しいからといって、希望のサイズの冷蔵庫を諦める必要はありません。

この記事では、3階建てで冷蔵庫の搬入が困難になる理由から、クレーンや吊り上げといった具体的な解決策、そして後悔しないための業者選びのポイントまで、あなたのその不安を解消するための情報を網羅的に解説します。

この記事を読めば、きっと最適な搬入方法が見つかるはずです。

記事のポイント
  1. 3階建て住宅で冷蔵庫搬入が困難になる具体的な原因
  2. 階段以外の搬入方法であるクレーンや吊り上げ作業の詳細
  3. 後悔しないための信頼できる搬入業者の見極め方
  4. 搬入方法によって変動する追加費用の具体的な目安

三階建ての冷蔵庫搬入で直面する課題

三階建ての冷蔵庫搬入で直面する課題

三階建てのソコが知りたい・イメージ

一見すると問題なさそうな間取りにも、思わぬ落とし穴が潜んでいます。

ここでは、3階建て特有の搬入を阻む課題について、具体的なケースを交えながら詳しく見ていきましょう。

狭小住宅の急な階段が搬入を阻む

都市部に多い狭小住宅では、限られたスペースを有効活用するため、階段が急勾配であったり、途中で90度や180度方向転換する「コの字型」や「回り階段」が採用されたりすることが多いです。

これらの階段は、冷蔵庫のような大きくて重量のある荷物を運ぶ上で最大の難関となります。

特にコの字型の階段では、踊り場のスペースが狭く、冷蔵庫を回転させることが物理的に不可能です。また、階段の途中で天井が低くなっている部分や、梁(はり)が出っ張っている箇所も障害になります。

冷蔵庫を斜めに傾けて運ぼうとしても、天井や梁にぶつかってしまい、それ以上進めなくなるという事態は頻繁に発生します。

さらに、階段の幅そのものが狭いことに加え、壁に取り付けられた手すりの出っ張りが、搬入可能な幅をさらに数センチ狭めてしまうことも見逃せないポイントです。

手すりが盲点に

多くの人が見落としがちなのが、階段の手すりの存在です。

壁から手すりまでの幅は十分だと思っていても、手すり自体の厚みと壁からの突出部分(約8cm~10cm)が、搬入経路を著しく狭めます。

このわずかな差で搬入が不可能になるケースは、決して珍しくありません。

以上の理由から、特に狭小住宅の階段は、大型家電の搬入経路としては極めて難易度が高いと考えられます。

戸建てならではの搬入経路の確認点

戸建てならではの搬入経路の確認点

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階段だけでなく、玄関からキッチン設置場所までの全ての動線が搬入経路となります。

戸建て住宅では、マンションと異なり、一つ一つの設計が家ごとに違うため、思わぬ箇所が障害となることがあります。

まず確認すべきは玄関ドアの幅と高さです。冷蔵庫本体が通ることはもちろん、梱包材や養生材の厚みも考慮に入れる必要があります。

玄関をクリアできても、次に待ち構えているのが廊下です。特に玄関からすぐに廊下が直角に曲がっている間取りでは、冷蔵庫を曲がりきれずに立ち往生することがあります。

廊下の途中にある照明器具やドアノブ、火災報知器なども、見落としがちな障害物です。

さらに、キッチンへ入るドアの開口部のサイズも重要です。

ドアを外せば通過できる場合もありますが、ドア枠のサイズがギリギリだと、壁紙(クロス)やドア枠自体を傷つけるリスクが高まります。

これらの経路上の障害は、図面を見ただけではなかなか気づきにくいものです。

そのため、購入前に必ずメジャーを持って、玄関から設置場所までの全ての経路を実際に測定し、障害となりそうな箇所を写真に撮っておくことが大切です。

幅65cmが入らない、数センチの壁

幅65cmが入らない、数センチの壁

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最近のファミリー向け冷蔵庫は、大容量化に伴い、幅65cm以上のモデルが主流です。

しかし、少し前の住宅や狭小住宅では、搬入経路の幅がこれに対応していないことが多く、「冷蔵庫の幅が65cmで入らない」という問題が多発しています。

この「数センチ」が、搬入の可否を分ける非常に大きな壁となるのです。

例えば、階段の幅が75cmあったとしても、それはあくまで壁から壁までの寸法です。前述の通り、手すりがあれば有効幅は65cm程度まで狭まります。

ここに、作業員が手を入れるスペースや、冷蔵庫と壁を保護する養生材(毛布やパッド)の厚みを加味すると、実際に通れる幅はさらに小さくなります。

業者によっては「製品サイズ+10cmの余裕がないと搬入は保証できない」と判断する場合もあり、「搬入に10cm足りない」という状況は決して大げさな話ではありません。

この数センチの差を軽視して購入に踏み切ると、当日になって搬入不可と判断され、商品をキャンセルしたり、小さいサイズに買い替えたりする必要が出てきます。

その場合、キャンセル料が発生したり、希望の機種を諦めなければならなかったりと、精神的にも金銭的にも大きな負担を強いられることになります。

2階リビングへ幅60cm冷蔵庫を搬入する際の注意点

「幅65cmが無理なら、幅60cmのスリムタイプを選べば大丈夫だろう」と考えるかもしれません。

確かに、幅60cmはマンションサイズとも呼ばれ、比較的搬入しやすいモデルが多いのは事実です。しかし、3階建ての2階リビングへの搬入においては、それでも安心はできません。

注意すべきは、幅だけでなく「奥行き」と「高さ」です。特に奥行きは、近年のモデルでは65cm~70cmを超えるものが増えています。

コの字型の階段などでは、この奥行きが原因で曲がり角をクリアできないケースが非常に多いです。

冷蔵庫を横にして運ぼうにも、今度は高さ(冷蔵庫の元々の幅)が階段の幅に収まらないというジレンマに陥ります。

また、2階リビングの場合、冷蔵庫の設置場所のすぐ近くにカップボード(食器棚)が置かれていることがよくあります。

窓からの吊り上げ搬入になった際、このカップボードが作業の障害になることがあります。

作業員がやむを得ずカップボードの上に足をかけたり、体重をかけたりすることで、天板がへこんだり、傷ついたりするリスクも考えられます。

これらのリスクについて、業者は「破損の可能性はあるが責任は取れない」と説明することがほとんどです。

幅60cmの冷蔵庫を選ぶ際も、必ず奥行きと高さを含めた3辺のサイズと、搬入経路全体を慎重に確認することが不可欠です。

冷蔵庫だけじゃない、3階建てのベッド搬入は

冷蔵庫だけじゃない、3階建てのベッド搬入は

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3階建て住宅における大型家具の搬入問題は、冷蔵庫だけに限りません。

特に、分解できないタイプのベッドフレームや、大きなマットレス、大型のソファ、一体型の食器棚なども同様に搬入が困難になる代表例です。

特に3階の寝室にベッドを運ぶ場合、冷蔵庫よりもさらに厳しい条件になることがあります。

マットレスは柔らかいとはいえ、無理に曲げると内部のスプリングや構造を傷めてしまう可能性があります。キングサイズやクイーンサイズのマットレスは、階段を通すのが絶望的な場合も少なくありません。

ソファも同様で、3人掛け以上の大きなものは、分解できなければ窓からの吊り上げ搬入となる可能性が高いです。

これらの事態は、家を建ててから、あるいは引っ越しの段階になって初めて発覚することが多いです。本来であれば、住宅の設計段階で、大型家具・家電の搬入経路を考慮しておくのが理想です。

例えば、2階や3階に大きな掃き出し窓やベランダを設ける、階段の幅や踊り場に十分な余裕を持たせるといった配慮があれば、将来の家具・家電の買い替え時にも安心です。

これから家を建てる、あるいは購入を検討している方は、間取りやデザインだけでなく、この「搬入経路」という視点も持って計画を進めることを強くお勧めします。

三階建ての冷蔵庫搬入をバッチリ成功させる方法

三階建てへの冷蔵庫搬入を成功させる方法

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搬入が難しいからといって、希望の冷蔵庫を諦める必要はありません。

ここからは、難関を突破するための具体的な搬入方法と、成功の鍵を握るポイントを解説します。

クレーンや人力での吊り作業とは

階段からの搬入が不可能と判断された場合、最も一般的な代替案が、窓やベランダからの「吊り作業」です。

この吊り作業には、大きく分けて「クレーン車を使用する方法」と「人力で行う方法(手吊り)」の2種類が存在します。

クレーン車を使用する方法は、ユニック車などの小型クレーンを使い、冷蔵庫を吊り上げて直接2階や3階の窓へ運び込むものです。

重量のある大型冷蔵庫でも安全かつスムーズに搬入できるのが最大のメリットです。

ただし、家の前の道路にクレーン車を停車させるスペースが必要であり、道幅が狭い場合や、電線が障害になる場合は実施できません。

一方、人力での吊り作業(手吊り)は、作業員がロープや滑車、簡易的なリフトなどを使って、文字通り人力で冷蔵庫を引き上げる方法です。

クレーン車が入れないような狭い場所でも対応できるのが利点ですが、作業員の高い技術と経験が求められます。安全を確保するため、通常よりも多くの作業員(3~4名以上)が必要になることもあります。

どちらの方法を選択するかは、現場の状況(道路の幅、窓の位置、障害物の有無)と、搬入する冷蔵庫の重量によって決まります。

以下に、クレーン車と人力それぞれのメリット・デメリットなどをまとめました。

搬入方法 メリット デメリット 費用目安
クレーン車 安全性が高く、重量物もスムーズに搬入可能 車両スペースが必要、電線などが障害になることも 25,000円 ~ 40,000円
人力(手吊り) クレーン車が入れない狭い場所でも対応可能 高い技術力が必要、作業員の人数が増える傾向 15,000円 ~ 30,000円

最後の手段はベランダからの搬入

最後の手段はベランダからの搬入

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吊り作業を行う際の搬入口として、最もよく利用されるのが2階のベランダやバルコニーです。

特に掃き出し窓(床まである大きな窓)があれば、開口部が広いため、比較的スムーズに冷蔵庫を室内に取り込むことができます。

作業の際は、ベランダの手すりや窓枠、床などを傷つけないよう、毛布や専用のマットで徹底的に養生が行われます。

もし掃き出し窓がなく、腰高窓しかない場合でも、搬入の可能性は残されています。

この場合、窓のサイズ(幅と高さ)が、冷蔵庫の最も細い辺(通常は奥行き)よりも大きいことが絶対条件です。

冷蔵庫を横に倒した状態で吊り上げ、慎重に窓から室内へ引き込むことになります。ただし、この方法は窓枠や室内の壁、床に冷蔵庫が接触するリスクが高まるため、より繊細な作業と入念な養生が求められます。

また、室内側の状況も重要です。窓際に造作カウンターやカップボードなどの家具があると、それが障害となり作業ができない場合があります。

作業員がやむを得ず家具の上に体重をかける可能性も考慮し、破損のリスクについては事前に業者とよく話し合い、納得した上で依頼することが大切です。

搬入を成功させる方法と事前の工夫

搬入を成功させる方法と事前の工夫

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希望の冷蔵庫をスムーズに搬入するためには、業者任せにするだけでなく、依頼する側も事前の準備と工夫をすることが鍵となります。

最も大切なのは、搬入経路の正確な情報を業者に伝えることです。

まずは、メジャーを使って、玄関から設置場所までの通路幅、曲がり角、天井高、階段の幅・高さ・踊り場のスペースなどを正確に採寸しましょう。

その際、手すりや照明器具、ドアノブなどの突起物も忘れずにチェックします。

採寸した数値をメモするだけでなく、スマートフォンで各所の写真を撮ったり、動画で経路を撮影したりしておくと、業者に状況を伝える際に非常に役立ちます。

次に、家電量販店などで冷蔵庫を購入する際は、必ず「3階建ての2階(または3階)への搬入である」ことを伝え、搬入見積もり(下見)を依頼しましょう。

有料(1,000円~3,000円程度)の場合もありますが、プロの目で事前に現場を確認してもらうことで、「当日になって入らない」という最悪の事態を確実に避けることができます。

下見の結果、階段搬入が難しいと判断されれば、その場でクレーンや吊り作業の可否や、必要な料金についても説明が受けられます。

これらの事前準備が、余計なトラブルや出費を防ぎ、搬入を成功に導くための最も確実な方法と言えます。

頼れる搬入業者の見つけ方は

頼れる搬入業者の見つけ方は

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いざ吊り作業が必要となった場合、どこに依頼すれば良いのでしょうか。

選択肢は主に「家電量販店の提携業者」「引越し業者」「便利屋・専門業者」の3つです。

まず、家電量販店で購入した場合、まずはその店の提携搬入業者に相談するのが一般的です。

下見から作業まで一貫して依頼できる手軽さがありますが、業者によっては「吊り作業は対応できない」と断られたり、料金が割高になったりするケースもあります。

もし断られた場合は、引越し業者に相談してみるのが良いでしょう。特にアート引越センターのように、吊り作業の研修施設を持つなど、搬入技術の向上に努めている業者もあります。

アート引越研修ハウス
アート引越研修ハウスについてご紹介しています。アート引越センターでは、ご家族や単身の引越しなど、お客さまの生活にあわせた引越しサービスをご提案いたします。また、オフィス移転など、法人向けサービスも充実しています。引越し料金・費用の見積もりは...

引越しのタイミングでなくても、家具1点の運搬として依頼することが可能です。複数の業者から見積もりを取り、料金やサービス内容を比較検討するのがおすすめです。

最後の選択肢として、重量物の運搬を専門に行う業者や、「便利屋」も視野に入ります。

インターネットで「冷蔵庫 吊り上げ 東京」など、「地域名」を加えて検索すると、地域密着型の専門業者が見つかることがあります。

こうした業者は、大手では断られるような難しい案件にも柔軟に対応してくれる可能性があります。

業者を選ぶ際は、料金の安さだけで決めず、過去の実績、損害賠償保険への加入の有無、見積もりの内訳が明確であるかなどをしっかりと確認し、信頼できる業者を見極めることが何よりも大切です。

搬入で発生する追加料金の相場

階段を使った通常の搬入であれば、基本的には無料または数千円の「階上げ料金」で済みますが、クレーンや吊り作業が必要になると、別途「特殊作業料金」が発生します。

この追加料金は、業者や作業内容によって大きく異なるため、事前に必ず見積もりを取り、金額に納得した上で契約することが不可欠です。

一般的な料金の目安としては、2トントラックベースのクレーン車(ユニック車)を使用した場合、25,000円から40,000円程度が相場とされています。

この料金には、クレーン車のレンタル代、オペレーターの人件費などが含まれます。作業員の人数や、搬入する場所の難易度によって金額は変動します。

一方、人力による吊り作業(手吊り)の場合は、15,000円から30,000円程度が目安となります。

こちらは、作業に必要な人員の数(通常3~4名)によって料金が変わることが多いです。

また、階段の手すりを一時的に取り外したり、再度取り付けたりする作業が必要な場合は、さらに5,000円~15,000円程度の追加料金がかかることもあります。

これらの料金はあくまで目安であり、業者によって設定が大きく異なります。必ず複数の業者から詳細な見積もりを取り、作業内容と料金の内訳をしっかりと確認しましょう。

まとめ:三階建ての冷蔵庫搬入を乗り切る

3階建て住宅への冷蔵庫搬入は、多くの課題を伴いますが、正しい知識と事前準備があれば乗り越えることが可能です。

家の構造的な問題点を正確に把握し、クレーンや吊り作業といった専門的な方法を検討することが第一歩となります。

最終的には、信頼できる専門業者を見つけ、費用や作業内容について十分に納得した上で依頼することが、後悔のない冷蔵庫選びと搬入成功への最も確実な道筋です。

  • 3階建ての搬入はコの字階段や天井高がネックになりやすい
  • 手すりの出っ張りで数センチ足りなくなるケースに注意
  • 図面だけでなく実際の搬入経路の採寸が不可欠
  • 幅60cmのスリムな冷蔵庫でも油断は禁物
  • 問題は冷蔵庫だけでなくベッドやソファでも起こりうる
  • 階段が無理な場合の第一選択肢は窓からの吊り上げ
  • クレーン車での搬入は費用がかかるが安全性が高い
  • 人力での手吊りは狭い場所でも対応できる可能性がある
  • ベランダや窓からの搬入は室内の養生も鍵となる
  • 事前に搬入業者へ現場写真や図面を共有する
  • 家電量販店の下見サービスを積極的に利用する
  • 搬入業者は実績や保険の有無で慎重に選ぶ
  • 引越し業者や便利屋も選択肢に入れる
  • クレーンや吊り作業には2〜4万円程度の追加料金を見込む
  • 将来の買い替え(搬出)も想定して搬入方法を決定する

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